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●レポーター:奈良市在住 林檎と蜜柑 さん
まだまだ底冷えの続く2月下旬、
初めて奈良ひとまち大学に参加しました。
「本、映画、そしてカフェ」が開かれた「町家カフェまめすず・ちちろ」は、
奈良きたまちの町家カフェ。
いつ訪れてもゆったり時間が流れている雰囲気が魅力で、
お店で案内を見て、ぜひ参加したい!と楽しみにしていました。
寒い日でしたが、温かいハーブティーも出していただいて、
気持ちも体もリラックスして過ごせました。
お菓子セットもとてもかわいくて、美味しかったです。
今回の先生、ちちろ店主の宇多さんの生まれ育った戦後の大阪。
なんでも売っている闇市、
いつも映画を観られたすぐ近所の映画館、
そしてお父さんに連れられて行ったジャンジャン横丁・・・・・・。
非常に生き生きと話してくださって、
当時の大阪が目に浮かぶようでした。
中小企業の社史の編集のお仕事。
社を興す並大抵でない苦労や、難しい人間関係など、
社史になる時には書かれないことでも聞くということ。
会社という組織にあるドラマの魅力とともに、
社史を編集するとはその組織と人間を知ることだという魅力が伝わってきました。
主演された映画「殯の森」。
初めてカメラを向けられた時の怖さ、
出演者もスタッフもまさに命懸けで撮っていること、
そうして撮ったものでもほとんどがカットされて、
映画として完成するということ。
映画ができあがるまでに費やされるエネルギーに、
圧倒されました。
本(社史)も映画も、完成された作品の背後には、
残されなかった多くの部分があるということが印象的でした。
最後に、奈良の魅力。
奈良には闇がある。
それは、考える時間があるということ。
奈良に「ある」ものとして、ストンと腑に落ちました。
あっという間に時間が過ぎ、
もっと聴きたかったですが、終わりの時間に。
最後に参加者一人ひとりが感想を話したので、
お互いに感じたこと、今日の話から受け取ったことを共有できて良かったです。
ありがとうございました。